2009.11.05./板橋文夫、井上陽介+北浪良佳
MU-ZAでも人気の高いピアニスト板橋文夫さん。今回はMU-ZA初登場となる2人/ベースの井上陽介さん、ボーカルの北浪良佳さんを率い、芸術の秋の夜長にふさわしいステージで、愉しませてくれました。
板橋さんのピアノは、情熱や想いの全てを、身体全体を使ってぶつけていく。飛び上がらんばかりに立ち上がり、88の鍵盤をところ狭しと弾き奏でる。時に打楽器かのように拳で叩きながら、それでもまだもどかしそうに。ピアノに取り憑かれた、いや取り憑いた音の化身のように。私は幾度か板橋さんのライブを聴いているが、その激しさの中に見え隠れするペーソスにいつも心震える。小さな子供がピュアな感情を彷徨わせているような。
そして井上陽介さんのグルーブがそれをより深淵なものにする。ニューヨークをはじめワールドワイドに活動を続け、人気実力ともに現在の日本ジャズシーンをリードする井上さん、静かに燃えさかるような旋律の存在感はさすがだ。
さらにこの夜、MU-ZAに新しく咲いた大きな華が北浪良佳さん。“どの角度からいつ見ても綺麗”これはこの日のお客様が発した言葉だが、本当に美しい女性ながら、これまた、表情豊かにして情熱的なボーカリスト。『Baby Won't You Please Come Home』(N.K.Cole)や『冬の星座』(W.ヘイス)など、スタンダードからクラシック、ブルースで秀逸の歌唱力を披露(さすが音大声楽科出身!)。さらには、谷川俊太郎と武満徹による詩曲やら『蘇州夜曲』など、ジャンルを超えに超えた、しかしその歌を聴くとどれもが、彼女の持ち歌のような、実に変幻自在な北浪さん。ナンバーによってまるで別人のように表情も変わる。一瞬、舞台芝居を観ているような感覚に陥る。
いつも思うのだが、いいコンサートやライブを観た後には興奮とともに“お得感”みたいな満足感がある。この場にいられたことの幸せ。この時間を選んだ事への自己満足みたいな。南九州の一画にいて、こんなトップクラスの演奏が聴ける、スタッフとして関わっている身ながら、本当にありがたいとしみじみ。
余談だが、板橋さんは丸岡のぎょうざの大ファン!打ち上げの時にもメンバーが揃うのも待ちきれず、大切な指を火傷しそうになりながら、あつあつぎょうざ鍋に舌鼓をうっていました。ぎょうざを食べた時のめちゃ嬉しそうな笑顔がこれまた愛おしいのです。
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